Twitterの「スナップショット」機能

Twitterが今後導入される予定の新機能について発表したらしい。

いくつかあるが、そのうち「スナップショット」と呼ばれる機能は、ユーザがTwitterを見ていない時に流れていたツイートのハイライトをまとめて表示するという機能らしい。この機能を使うことで、日がな一日タイムラインに張り付いていなくとも、1日1回 数分程度スナップショットをチェックするだけで何が起きているかざっと把握できるようになる、というものだとか。

自分が3年程前にBusyBirdの開発を始めたのも、だいたいこういった機能が欲しかったからだった。 Twitterがいつからこの機能の検討を始めていたのか知らないが、こうした問題意識はあったのだと思うとなかなか興味深い。

Twitterはスナップショットを作るにあたり、ユーザの嗜好や興味を学習して自動的に重要なツイートを選別するつもりらしい。 一方、BusyBirdはツイートをレベル分けして表示する機能を持つが、レベルを設定するフィルタロジックはユーザが好きなように実装するというポリシーで作っている。その気になればベイズ推定とかの分類器を使ってツイートをレベル分けすることもできるだろうが、自分で使う限りでは、ユーザごとにレベル分けしたりツイート内容への正規表現マッチングでレベル分けしたりする程度のロジックで十分フィルタリングできているように思える。

ユーザの行動を学習してフィルタするというのは当然のアプローチに思えるし、実際、大いに有用だと思う。しかし、なんとなくの感覚として、自分の欲しいもの(というより、むしろ逆に見たくないものか)は結局自分にしか分からないのではないかという思いもある。

現在、自分がBusyBirdとともに使っているフィルタはそれほど賢くはないが、自分の思い通りにツイートをフィルタリングできているという感覚はある。自分にとっては、フィルタが賢いことよりも、自分の消費するツイートを自分の意志で自由にコントロールできるという感覚の方が、精神衛生上よっぽど重要なように思える。

ところで、スナップショット以外で発表された新機能の中では、「インスタント・タイムライン」というのがなかなか面白い。自分が使うことはないだろうが、これからTwitterやり始める人にとってはそれなりに役に立ちそうではある。